茶道って何が楽しいの?
今日は初釜(新年になってから初めて行われる茶会)でした
清々しく清められた茶室でしめやかに行われる茶事
伝統にのっとった洗練された作法で点てられた抹茶
季節を写しとったような美しいお菓子
新年にふさわしい雅やかな着物姿の人々
炭火にかけられた鉄釜からはしゅんしゅんと湯気が立ち和やかな空気をかもします
どれも超面倒くさいです
作法とかどうでもいいじゃん
この仕草意味あんの?
多すぎて覚えられないし嫌だ
着物着て正座してご飯食べるの超つらい
汚したらどうしようって思うと味しない
炭火の一酸化炭素に弱い私は、ふらつきと、めまいに悩まされながら、いつも「練炭自殺向いてるわ私」と思います
こんな私がなぜ茶道を続けているかというと、仕事で疲れたある日の稽古の体験があります
打ちひしがれて自分に全く価値がないと思えて落ち込んでいたその日の稽古で、何も考えず作法どおりにすっと手が動いたとき 、何故か「あ、私 、ここにいてもいいんだ」と救われた気分になりました
それだけの体験で続けています
正直めんどくさい日ばっかりですが 、禅の境地に少し触れたかもしれないこの時の体験にいつまでもすがりついています
面倒な気持ちも持ちながら、お茶を続ける心理はこの本でも書かれていて 、そうそう 、そうなんだよ 、と共感しました
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
- 作者: 森下典子
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茶道は道とつくだけに、修行の一面もある、と教わりました
幸い私の先生は、無理せずゆっくりと続けていこうというおっしゃってくれる方で、覚えの悪いなりにぼちぼちやっていこうかと思います
とっつきづらいイメージのある茶道かもしれませんが 、これからやってみたいなと思っている人は自治体の茶道教室なんか敷居が低いんで気軽に問い合わせてみてはどうでしょうか
あと 、ぶっちゃけ、せっかくタンスに眠ってる着物を着る機会が欲しい
私が死んだら行く場所が無い着物たちだから