貯金7桁の42歳独身女がもう働かず生きていくことにした
ある日働くことが死ぬほど嫌になった。
比喩ではなく、こんなつらいことをあと20年続けていくのかと思うと、絶望した。
もう嫌だ。死のう。何日も迷った。
そして思いついた。
有り金使い切ってから野垂れ死にでもなんでもすればいいじゃないか。
20年色々な仕事(非正規が多かったが)をして、幸いにも実家暮らしがほとんどだった為、つましいながらわずかな貯金ができていた。
同居する母に告げ、実際に会社を辞めてくると、何日か悲しい顔をしていた。少し心が痛んだ。
しかし、だが私は開放感で澄みわたっていた。
これからは自由だ。
これは破滅の道に続く選択かもしれないが、私は今幸せだ。
死にたい気持ちは霧散していた。
幸い私には釣り、手芸、茶道の趣味がある。
それに、一日中寝ていても平気だ。一緒に寝てくれる猫もいる。
愛犬もいる。
なんでも1人で行動するのが好きだ。
旅行も、飲みにいくのも。
でも一緒にわいわいと飲んでくれる仲間もいる。
これ以上望むことがあるだろうか。